生活習慣病

青汁でアレルギー対策

アレルギーには、花粉症、喘息、アトピー皮膚炎など、様々な疾患があります。
厚生労働省のデータによると、日本の全人口の2人に1人が何らかのアレルギー疾患に悩んでいるといわれています。
そこで今回は、抗アレルギー効果を持つ青汁の栄養成分効果について紹介していきます。

まず、アレルギーの起こるメカニズムについて簡単に紹介します。
アレルギー反応が起きた際、異物の侵入を全身に伝えるサイトカインであるIL-4が体内で作り出されます。
IL-4 は抗体産生細胞であるB細胞を刺激し、アレルギー反応の原因であるIgEという抗体の産出を促します。
IgE抗体は皮膚や粘膜に存在する肥満細胞の表面にくっついた状態になり、そこにさらにアレルゲンがくっつくことで肥満細胞からヒスタミンやロイコトリエンなどの生理物質が放出され、アレルギー症状を引き起こします。

青汁にはポリフェノールという成分が含まれています。
このポリフェノールは、青汁の原料によって異なり、ケールにはケルセチンやイソチオシアネート、明日葉にはカルコンやクマリンやルテオリンなどが含まれています。
これらのポリフェノールは、IL-4の産生量を抑制することが報告されています。

また、青汁には他にもたくさんの栄養素が含まれています。
ビタミンA, C, Eや亜鉛などのミネラル、食物繊維などです。
これらは解毒作用を持ち、また青汁で腸内環境を改善して免疫力を高めます。
腸内環境が良くなると栄養素の吸収が良くなり、体の調子が良くなるので、アレルギー症状が緩和されやすくなります。

青汁のなかでも、ケールを原料とした青汁はアレルギー対策にオススメです。
ケールは「野菜の王様」とも呼ばれ、緑黄色野菜の中でも特にビタミンやミネラルなどをバランスよく含み、抗酸化活性も高いです。
またケールの成分であるケルセチンには、IL-4の産生を抑制するだけでなく、肥満細胞からヒスタミンやロイコトリエンが放出されるのを抑制する働きがあるので、より高い抗アレルギー効果が期待できます。

青汁は薬ではないので、アレルギーを治すことはできません。
あくまでも症状を緩和する目的として、長く飲み続けることが大事です。
症状がひどい場合は必ず医療機関を受診しましょう。

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